催奇形作用(薬害及び遺伝子異常による催奇形性は別)

催奇形作用とは妊娠した時期にビタミン及びミネラルの欠乏や取り過ぎ(過剰摂取)の

ため死亡したり精神障害や奇形の障害児になって生まれ出てくることをいう。


アメリカではビタミンB群の一つである葉酸を食品に添加することを義務ずけていて

神経管閉鎖症を減少させることに成功している日本ではこの法律がなく、いまだに

神経管閉鎖症である二分脊椎症や無脳症の子供が生まれている。


ビタミンAではレチノイン酸の過剰摂取が問題であり過剰に摂取すると胎児が奇形

になったり耳の形態異常が現れる。


ビオチンはリジンと結合した形で食物中に含まれている、遊離した活性型を産生してい

るのは腸内のバクテリアであり
食品中からは殆ど吸収されないといわれている、一般に

は血中濃度で計測しているビオチンは腸内細菌叢で産生・吸収されているので食餌性

の欠乏症は無いと言われていたがこれは誤りであり、腸内細菌叢が老化や幼い時の抗

菌薬投与、ビオチン欠乏の母親からの腸内細菌叢の引き継ぎにより、ビオチンの血中濃

度が下がり欠乏症を発症するといわれている。

これらのことにより患者数ははかなりの数に上ると思われている。




ビオチン欠乏症では腸内フローラが完全に定着していない幼いときに抗菌薬など

を使用した場合、母親が欠乏症であるとき、産道を通過したときに腸内細菌叢で引

き継いだ場合、生卵白を漫然と摂取した人、腸内細菌層が加齢により老齢化した場

合に欠乏症がおこり、落屑性の脂漏性湿疹、紅班性湿疹、鬱、嗜眠、幻覚、四肢の感

覚異常が現れる、


病態・病状では掌蹠膿疱症、掌蹠膿疱症性骨関節、乾癬、アトピー性皮膚炎、喘息

全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、IgA腎症、非IgA腎症、多発性骨髄

腫、インスリン非依存性糖尿病、肝硬変、狭窄型狭心症、攣縮型狭心症、慢性甲

状腺炎、ベーチェット病、クローン病、シェーグレン症候群、習慣性流産などが発症

すると言われている。


催奇形作用としては手や足、指が短い状態で生まれる短肢症や手術や移植な

ども必要となる内臓形成障害、口蓋裂、精神障害では自閉症状、神経炎などが

あると言われている。